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平均株価研究会 相場急落の恐れがあるとき メニューに戻る

平均株価相場の急変動

 日経平均株価など相場の急落あるいは急騰は、株式投資の成果に大きな影響を与えます。なかでも、オプションの売りの場合は、相場の急変動が株式投資よりもはるかに大きく影響します。
一般に株式相場が急上昇すると、すぐに利食い売りが入り上昇のスピードが緩やかになることが多いものです。それに対し、株式相場が急落すると、市場が様子見気分となって薄商いのなか急落が続くという状態になります。

そこで、株式市場の急落時のほうが一般に株価変動率が大きく、たとえば一週間ぐらいの日数のうちに日経平均株価が10パーセント以上も下落することがあります。

オプションの売りで大きな損失が発生するのは、プットを売建てしている状態で日経平均株価が急落した場合がもっとも多いと思われます。

日経平均株価の急落

 そこで、もし日経平均株価が急落する恐れがある程度予知できるなら、あらかじめプットの売建てを減らしてオプション投資の成績を安定化させることができます。もちろん、株式投資にとってもこれが可能なら大いにメリットがあります。

これは相場の永遠の研究テーマの一つですから、そう簡単にうまい方法が見つかるわけがありませんが、ともかく過去の日経平均株価の急落事例を調べ、どのような状況で相場急落が発生したかを検討しましょう。

ここでは、一週間ぐらいの日数のうちに日経平均株価が10パーセント以上も下落したケースについて調べることにします。日経平均株価がそれより大きく下落した場合でも、下落するのに長い時間を要した場合は検討の対象としません。それは、私どもの方式では、そのような緩やかな下落にはポジションを反転させることでそれほどの損害を受けずに対処できるからです。

最近7年間の調査

 私どもがもっている日経平均株価のデータベースを利用して1998年6月から2005年6月まで7年間の相場を検索し、上記のような急落が発生した状況を調べました。その結果、この7年間で次の3件の急落相場が検出されました。 これらはいずれも相当な急落で、しかも一見相場が順調に上昇しているように見える局面で突如大幅安となりました。したがって、多くの投資家にかなりの損害を与えたと思われますが、それらが皆4月に発生しているのには驚かされます。
次に、これらの急落相場を一つずつ調べていきましょう。

2000年4月の急落

 2000年まで数年間にわたったITバブルのフィナーレとなった暴落で、日経平均株価は前日のNY平均株価の暴落を受けて寄付きから急落しました。

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このチャートを見ると、日経平均株価は1年近く上昇し続け、さらに暴落の寸前3月には半月以上にわたって2000円近く急上昇しています。このように中期的にも短期的にも上昇してきたので、信用買い残も膨らんでおり、もう反落すべき状態にありました。そこに、NY平均株価の暴落があったので、日経平均株価も急落したのです。

中期的に長い間上昇して様子は、分析チャートのHL分析平均線の符号に現れています。暴落した4月中旬の前5ヶ月間では、HL分析平均線は合計約4ヶ月間分もゼロより大きい位置にありました。

暴落の直前に急上昇した様子は、分析チャートのHL分析平均線の大きさに現れています。4月はじめには、HL分析平均線は150ポイントを越えており、その後45ポイント下落した位置で暴落となりました。

2004年4月の急落

 上記2000年の暴落の後、日経平均株価は一時8000円を割り込みましたが、その後やや戻して2003年ごろから10000円〜12000円の持ち合い相場となっています。下のチャートは2004年前半の相場で、その前年の11月から半年ほど上昇した後、2004年4月に急落しました。  

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このチャートでは、日経平均株価は半年ほど上昇し続け、さらに暴落の寸前3月から4月にかけて10パーセントも急上昇しています。このように中期的にも短期的にも上昇してきたので、信用買い残も膨らんでおり、もう反落すべき状態にありました。そこで、日経平均株価は4月末から5月にかけて急落したのです。

中期的に長い間上昇して様子は、分析チャートのHL分析平均線の符号に現れています。急落した4月末の前5ヶ月間では、HL分析平均線は合計約4ヶ月間分以上もゼロより大きい位置にありました。

急落の直前に急上昇した様子は、分析チャートのHL分析平均線の大きさに現れています。4月はじめには、HL分析平均線は135ポイントを越えており、その後110ポイント下落した位置で急落となりました。

2005年4月の急落

 下のチャートは2005年前半の相場で、その前年の12月から半年近く上昇した後、2004年4月半ばに急落しました。しかしチャートから見られるように、3月末にはHL分析平均線はすでにマイナスとなっており、日経平均株価は実質的には3月はじめにピークをつけていました。 

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このチャートでは、日経平均株価は半年ほど上昇し続け、さらに暴落の前1月末から3月はじめにかけて7パーセントも上昇しています。このように中期的にも短期的にもかなり上昇してきたので、信用買い残も膨らんでおり、もう反落すべき状態にありました。そこで、日経平均株価は4月半ばに急落したのです。

中期的に長い間上昇して様子は、分析チャートのHL分析平均線の符号に現れています。3月末の前5ヶ月間では、HL分析平均線は合計約4ヶ月間分近くもゼロより大きい位置にありました。

急落の直前に急上昇した様子は、分析チャートの2月から3月にかけてのHL分析平均線の符号に現れています。この時期には、HL分析平均線は2ヶ月近く連続してゼロより上の領域にありました。、その後HL分析平均線が下落してマイナスとなり、そのHL分析平均線を短期HL分析線が下回ったところで急落が発生しました。

急落相場調査の検討

 上記の急落相場の調査結果は、簡単にいうと、「中期的にも短期的にもかなり上昇してきたの段階で、信用買い残が膨らんでいると、外部要因で突発的な大幅安が発生しやすい」ということでしょう。

経験のある投資家でしたら、だれでも直感的に納得していただけるでしょう。しかし、テクニカル分析の立場からは、このように長い年月の間に発生した急落相場のサンプルを分析しデータ化して、その後の日経平均株価相場の実戦に利用できるようにしておくのがよいと思います。

今回は、とりあえず過去の代表的な急落相場について検討しましたが、今後さらにサンプル数を増やしてシミュレーションを行います。判断を誤った例なども検出されると思われますが、見つかり次第ご報告します。

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